ここで紹介する帯は、急いで通過する目標ではありません。一生をかけて深めていける技の地図です。ここで伸びていくのは、その道のりそのものを好きになれる人です。
白帯:初日から
誰もがここから始まります。目標は勝つことではなく、安全にしのぎ、動き方を覚え、基礎を固めること。最初の数か月は戸惑うのが当たり前です。みんなそうでした。
青帯:約2年
確かな土台ができる段階です。身を守ることができ、スパーリングで何が起きているかを理解し、反応するのではなく狙いを持って動けるようになります。青帯は、柔術が本当に役立つものになる段階だと考える人も多くいます。
紫帯:約4〜5年
自分のスタイルが見えてくる段階です。技を集めるのではなく、自分の体格や性格に合った技を磨いていきます。
茶帯:約6〜7年
精度と落ち着き。技は頭で考えるものから、体が自然に行うものへと変わります。動きはゆっくりになる一方で、すべてがより鋭くなっていきます。
黒帯:約10年
終わりではなく、始まりです。「黒帯とは、通い続けた白帯のこと」とよく言われますが、これはほぼ言葉どおりです。黒帯が示すのは理解の深さであり、ゴールではありません。
赤黒帯(コーラルベルト):生涯をかけて
黒帯として長い年月を重ねた先に授与される、数十年の研鑽の証です。マスター ペドロ・サワーは八段 赤黒帯です。
ゆっくり進むことに意味がある理由
早すぎる昇級は、技を集めただけで、その技で試されたことのない人を生みます。長い時間をかけるからこそ帯に意味が生まれる。だから、ここでは誰も急ぎません。